先日 紫陽花の記事を書いていて、ふとフィレンツェで見かけた風景を思い出しました。

十数年前、初めてイタリアを訪れたときのこと。

その年のイタリアはとても寒く、イタリア人たちも「今年はおかしいね」、「春はまだかな」と
口をそろえて言っていました。

そんな寒い年の3月の終わりごろ、フィレンツェに滞在中のある日。

日差しに温かさを感じながらも、石畳の街角にまだひんやりとした空気を感じながら、
ストロッツィ通りをレプッブリカ広場へ向かって歩いていたとき、ふと横に目をやると
回廊の下が色とりどりの花で埋め尽くされていました。

その中でも、ひときわ鮮やかに目に映った紫陽花の花。


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それまでは寒さに首をすくめ、背中を丸めて、うつむき加減に歩いてましたが、
思いがけない花溢れる風景が、がちがちになっていた心と体をふんわりと和らげてくれました。

イタリアを、とりわけフィレンツェを訪れたくてイタリア語を勉強し始め、行きたかった美術館で
ずっと見たかった絵画作品を目にした時の気持ちは、もちろん今でもはっきりと覚えています。

でも、ふとしたときに思い出すのは、きらびやかな美術館でも、荘厳な教会でもなく、
こんな何気ない日常の風景です。


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# by ordinario_it | 2017-06-23 10:00 | イタリア | Comments(0)

Piogge - 雨 -


梅雨入りしてから比較的晴天に恵まれ、「梅雨はどこへ行ったんだろ?」と
思っていましたが、今日は久しぶりの梅雨らしいお天気ですね。

私の住んでいる神戸では、今はもうほとんど止んでいますが、一部の地域では激しい雨の影響で
新幹線が止まったりもしているようなので、お近くの方はお気を付けください。

イタリア語で「梅雨」は Stagione delle piogge (スタジョーネ・デッレ・ピオッジェ)と言います。
直訳すると「雨の季節」。

イタリアでは年間降水量のほとんどが秋~冬にかけて降ります。
その為、この時期はすでに夏。
でもまだ真夏ほど日差しは強くなく、サマータイムで明るい時間も長く、航空券が高くなる時期の少し手前。
イタリア行きを考えていらっしゃる方、この時期おすすめですよ。


「梅雨」と聞いて、私が一番初めに思い浮かべるのは紫陽花の花。

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イタリア語では Ortensia(オルテンシア)と言います。

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こちらはガクアジサイ。
イタリアでは見かけたことがないように思います。あるのかな?
控えめな感じが日本人好みなのかもしれませんね。


Ordinario のショップページにも、かわいらしい紫陽花が一輪咲いていますので、
よければ見てあげてください ♪




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# by ordinario_it | 2017-06-21 14:25 | 日々のこと | Comments(0)

前回から随分と久しぶりのアップとなってしまいました。。。
今回は新商品のご紹介です。

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今回届いたのは、お料理のレシピ本。
それも「イタリア料理」ではなく、ヴェネツィア料理やシチリア料理など、
地方料理のレシピ本です。

イタリアは、国としてはもちろんですが、個性豊かな地方の魅力が各地に
溢れています。

昔からその土地で食べられてきたお料理には、その土地で作られる農作物、
その街の歴史や、いかに美味しく食べようかと工夫を凝らした人々の
想いが感じられます。

それぞれの本には、その地方の前菜、プリモピアット(パスタ料理)、
セコンドピアット(肉、魚料理)、デザートまで約30品が紹介されています。

お料理の写真もとてもおいしそうで、眺めているだけでお腹がグゥッと
鳴りそうです。。。

小さな本ですが、それぞれの地方の美味しい魅力がギュッと詰まっています。
お料理好きな方や、イタリアの地方料理に興味のある方へのプレゼントにも
ぴったりです♪


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 ※ レシピ本の内容はすべてイタリア語で書かれています。




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# by ordinario_it | 2017-06-10 15:30 | 商品紹介 | Comments(0)

2月があっという間に終わり、3月も1週間が過ぎました。

今日、3月8日は国際女性デー。
イタリア語では Festa della donna(フェスタ・デッラ・ドンナ)と言います。


国際女性デーの始まりは、1904年3月8日、アメリカで女性労働者が女性の参政権を求めて
デモを起こしたこととされています。

その後、1910年にドイツ社会主義者 クララ・ツェトキンが、コペンハーゲンで行なわれた
国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱。

そして国連は、国際婦人年とされた1975年、3月8日を国際女性デーと定めました。


イタリアでは男性から女性に、日頃の感謝を込めてミモザの花を贈ります。


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恋人や奥さん、お母さんにはもちろん、同僚や友達にもプレゼント。
夕食の買い物に行ったお店で、店主のおじさんからもらったなんて話もよく聞きます。


イタリアでミモザが女性の日のシンボルとなったのは、戦後すぐの1946年。
イタリア女性連合が、終戦後初めての国際女性デーに相応しい花を探してたとき、
目に留まったのがミモザでした。

フェスタの時期に満開になり、イタリアで自生しているのでなじみもあり、
そして価格があまり高くないので、貧富の差にかかわらず誰でも感謝の気持ちを
表すことができるということからミモザが選ばれました。


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ほかにも、女性だけが受けられる3月8日限定の様々な特典もあります。

例えば、国立の美術館や博物館の入場料が無料になったり、色々なお店やネットショップが
イベントを企画したり、この日だけ使えるクーポンを発行したり。


日本でも、この時期お花屋さんにミモザが並ぶようになりましたが、
もっと広まってほしいなと思います。特に美術館、博物館無料。。。


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私が初めてこの習慣を知ったのは、十数年前。
当時通っていたイタリア語教室の先生(日本人男性)が、「今日は女性の日なので」と
全員女性だったクラスのひとりひとりに、ミモザの小さな花束をプレゼント。

当時、ミモザを売っている花屋さんは少なかったので、きっと何軒も回られたと思います。
お花をもらったことはもちろん、その心遣いがとても嬉しかったのを今でもよく覚えています。


その後、始めてイタリアに行ったとき、イタリア人らしからぬシャイな友達が
照れながら渡してくれた小さなミモザの花束とチョコレート。

お世話になったシニョーラが、満面の笑顔でとっても嬉しそうに「孫がくれたのよ」
と両手いっぱいに抱えた満開のミモザ。
その横で「パパと一緒に行ったんだよ!」と照れながら、でも得意そうに話す
まだ小学校前だった孫のジョヴァンニ君。

お花屋さんでミモザの花を見る度、少し照れた笑顔の男性たちと、
輝くような笑顔の女性たちを思い出します。



【参考】
 ・ウィキペディア 国際女性デー
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%83%87%E3%83%BC(日本語)
  https://it.wikipedia.org/wiki/Giornata_internazionale_della_donna(イタリア語)



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# by ordinario_it | 2017-03-08 16:52 | イタリア | Comments(0)


前回、前々回とイタリアの陶器 マヨリカ焼きのお話をしましたが、イタリア各地には「陶器の街」と
呼ばれる街がたくさんあります。

有名なところでは、エミリア・ロマーニャ州のファエンツァ、ウンブリア州のデルータ、
プーリア州のグロッタリエ、シチリア州のカルタジローネ、サント・ステファノ・ディ・カマストラ
などなど。

それぞれに特色があったり、伝統的な図柄があったりと、どこも魅力でいっぱいです。


当店で扱っているマヨリカ焼きは、そんな「陶器の街」のひとつ、カンパーニア州の
ヴィエトリ・スル・マーレという小さな街で作られたものです。

今日はそのヴィエトリ・スル・マーレを少しご紹介します。

「世界一美しい海岸」と称されるイタリア南部のアマルフィ海岸エリアの東の端にあり、
ナポリからは電車で30分ほど、サレルノからはバスで10分ほどで行くことができます。


「陶器の街」らしく、メインストリートのウンベルト1世通りにはたくさんの陶器のお店や工房が並んでいます。


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お店を飾るタイルや、店先に並ぶカラフルな陶器を見ているだけでも楽しくて、何往復もしてしまいました。
前がお店、奥が工房と、ふたつを兼ねているところも多いので、作っている様子を見ることができるのも楽しいですよ。


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駐車場のある広場の手洗い場も、海の近い街ならではのタイルで飾られています。
左側に見える緑色のろば は、アマルフィ地方を象徴するキャラクターで、お土産物屋さんでもよく見かけます。
ナポリの方言では「Ciucciariello(チュッチャリエッロ:小さいろば)」と言うそうです。

ナポリやアマルフィ、カプリ島で売られているかわいい陶器も、
ここヴィエトリ・スル・マーレで作られているものがほとんどです。


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お土産物や普段使いのものだけでなく、芸術的作品を作っている方もいます。
幸運なことに人の縁がつながって、そんなマエストロのアトリエへ伺うことができました。
初対面 気難しい人なのかな?と思ったら、とても親切で色々と説明をしてくれました。
アマルフィ地方の陶器によく描かれる街のデザインの陶板、とても素敵だったな~。


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レストランのテラス席…というか、屋外席(?)にセットされたお皿もとってもかわいい ♪
次回行ったときは、このお皿を作っている工房を探したいなと思っています。
テーブルクロスも灯台やコンパスの模様だったりと、さりげないところにもセンスが感じられますね。


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観光地でもあるのですが、訪れたのがオフシーズンだったおかげか観光客が少なく、お店巡りもゆったりできました。
夏のバカンス時期は、きっと多くの人が訪れ、風景が一変しているとは思いますが、私が行った時期は街の人たちが
普通に生活している空気が感じられ、「大きな街や有名な街もいいけど、やっぱりこういう所の方が好きだな」と
改めて感じました。

もし、南イタリアへ行く機会があれば、ぜひ訪れてみてください。


次回は、当店のマヨリカ焼きを作ってくれている工房さんのご紹介をしたいと思います。




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# by ordinario_it | 2017-02-16 17:52 | イタリア | Comments(0)